岡山県出身の詩人永瀬清子さんが亡くなって30年です。その永瀬さんの功績を偲ぶ「読書室」が、5月、岡山市北区の表町商店街に設けられました。没後30年。今、改めて注目される永瀬作品の魅力とは。
(朗読)
「あけがたにくる人よ ててっぽっぽうの声のする方から 私の所へしずかにしずかにくる人よ」
代表作「あけがたにくる人よ」などで知られる詩人の永瀬清子さん。表町商店街に設けられたのは、彼女の詩集などを揃えた「読書室」です。

今月3日、開設を記念した朗読会が開かれました。
(聴いた人)
「心が潤いながら自分を省みるような不思議な気持ちでした」
永瀬清子さんは、1906年、現在の赤磐市に生まれ、金沢や東京などで過ごした後、39歳で岡山に戻りました。
家事や育児、農業の傍ら詩を書き続け、1995年、89歳で亡くなるまで生涯現役の詩人を貫きました。

自らが詩を朗読する貴重な映像が残っています。1988年に放送されました。
(永瀬清子さん)
「あけがたにくる人よ…」
