「希望を持っていいのかな」3年8カ月の闘いに疲れる患者

(こだま病院 児玉慎一郎 医師)
「食事はどうですか?ビタミンDを意識した食事は」
(井澤由紀子さん)
「サケをがんばって食べています」

明確な治療法がない中、井澤さんが今試しているのがビタミンDの補充療法。ワクチンの後遺症を研究する医師の学会は、患者にビタミンDを補充することで症状が改善するという複数の研究結果に注目し、補充療法を試験的に始めています。

(こだま病院 児玉慎一郎 医師)
「仕事ができていなかった人でも、できるようになった方もいる」

以前、井澤家のシンボルツリーだと嬉しそうに話していた庭のクスノキは、剪定ができないため枝のほとんどが切られてしまいました。

(井澤由紀子さん)
「やりたいことはいっぱいあるので。それができるまで体が戻ってくれるなら最高なんだけど。そこまで希望を持ってていいのかなって…怖い。長いからね、もう3年8か月」

過去のものになりつつある新型コロナやワクチン接種後の体調不良。しかし、後遺症に苦しむ人々にとっては今も続く現実です。