法律のあり方は
小川彩佳キャスター:
遺族は「とにかく姉の最期を知りたい」と、全ての映像の開示を求めています。

小説家 真山仁さん:
入管は丁寧さが足りないと思います。家族が、全ての映像を見たい理由として、「もっとひどいことがあるのではないか」としています。
これに対して「全く問題がない」というのが普通の答えだと思いますが、入管庁は「警備上の理由で見せられない」と回答しているわけで、話がすれ違っています。こうなってしまうのは、開示のルールがないからでしょう。
『われわれ(入管庁)や第三者の弁護士の判断で、これで十分だとするものに関しては、ルールだから(ルールと)「違う」という証拠がない限りは開示できない』で済む話です。
ところが、そこ(ルール)をあやふやにしているから、「隠しているのではないか」と言われてしまう。日本の法律は、こういう点で丁寧さがありません。
小川キャスター:
だから、ご遺族の方は不信感を募らせるばかりですよね。
小説家 真山さん:
裁判所が判断することではないと思います。もっと最初に、ルールを決めるべきだと思います。