桜島では、引き続き爆発・噴火が相次いでいて、20日午後5時までに11回爆発しています。今月15日以降の5日間で去年1年間の爆発回数を超えました。

桜島の午後6時過ぎの様子です。雲に覆われ、火口や噴煙の様子は確認できません。火山灰は20日夜12時まで、火口から北東の霧島市福山方向に流れる見込みです。

20日午後3時の爆発では、噴煙が火口から3000メートルまであがりました。今月12日からの山体の膨張は今も続いていて、気象台は「ここ数年では一番の膨張」としています。

こちらは桜島の噴火回数で、このうち「赤」は爆発を表しています。

今月12日に山体膨張が確認され、15日以降は活動が活発化。18日は40回、19日は41回、20日は午後5時までに12回です。今年の爆発は118回で、年間の爆発回数が5年ぶりに100回を超えています。

一連の火山活動について、京都大学火山活動研究センターの中道治久センター長は…

「去年1年間あまり噴火しなかったことと、ここ最近、桜島は若干収縮、沈降気味だった。それを急に補うように、元に戻すような感じでマグマが入ってきたんだろう」

今すぐ大規模噴火につながる兆候はないものの、「噴火は数日間つづく」と見ています。

「大正噴火級の噴火は考えられない。やはり大きめの爆発をした場合は、噴石がある程度遠くまで飛ぶ。風下だったら遠くまで飛ぶので、県内どこでも火山灰が降ってくる可能性はある」