熱中症については、6月から職場での対策が義務化されます。従業員の熱中症を防ぐために事業者は何をしなければいけないのか、島根県松江市で20日、説明会が開かれました。
松江労働基準監督署らが開いた説明会には、松江市内の建設業者、およそ30社50人が出席しました。
厚生労働省は、熱中症による死亡災害などを防ぐため来月1日から、熱中症のおそれがある人を早期に発見するための体制整備や発見した際の応急処置の手順、緊急連絡網の作成などを義務化します。
熱中症による死亡災害は、そのほとんどが、初期症状の放置や対応の遅れが原因となっていることから、きょうの説明会では手足がつる、イライラするといった症状がある場合、熱中症を疑い、すぐに対応して欲しいと説明していました。
参加した建設業者カナツ技建工業 藤原浩司 安全管理室長
「夏の暑さが年々、質が変わってきている。新しい動きとか動向をきちんと把握をして、それを周知することが大切」
松江労働基準監督署 田部博康 安全衛生課長
「日頃からいつでも対応できるように、体制を整えていただくことが大事」
松江労働基準監督署では、作業現場の熱中症対策として、計画的に暑さに慣れる暑熱順化やこまめな水分・塩分の摂取などを呼び掛けています。