佐賀県の玄海原発で起きた作業員の内部被ばくについて、九州電力は再発防止策をとりまとめ、佐賀県に説明しました。

九州電力原子力発電本部の篠原雅道副本部長は20日午後、佐賀県庁を訪れました。

九電によりますと5月、佐賀県玄海町の玄海原発3号機で原子炉容器のふたを清掃した協力会社の作業員の内部被ばくが確認されました。

その後の調査で、作業員が防護具を脱ぐ際、三重につけていた手袋のうち最も内側の「綿手袋」が放射性物質で汚染されていたことが原因だったと推定されたということです。

このため九電は防護具を脱ぐ手順に綿手袋の取り替えも加えるなどの再発防止策をとりまとめ佐賀県に説明しました。

佐賀県 諸岡泰輔 環境部長
「小さな事がですね、大きな事につながりかねないというのを改めて肝に銘じてですね再発防止策を徹底していただきたい」

九電の篠原副本部長は、「原子力発電に携わる全ての者が気を引き締めてコツコツやることが一番大事だ」と話しました。