広々とした牧場で過ごすことで、足腰の強い健康なウシに育ちます。宮城県栗原市の牧場で、今シーズンのウシの放牧が20日から始まりました。
牛の放牧が始まったのは、栗原市栗駒にある市営の深山牧場です。市内の畜産農家が黒毛和種の繁殖牛を運び込んでいました。

虫よけの薬をつけ体重を測った牛は、さっそく牧場に放されて元気に走り回ったり、青々とした牧草を食べたりしていました。

放牧は牛のストレスを緩和し足腰も鍛えられることから、安産に繋がるということです。また、預けた畜産農家からは、飼育の省力化と経費の削減にもなるとの声が聞かれました。

牛を預けた畜産農家:
「えさやりをする人件費や堆肥出し、種付け料などが省かれて安くあがる。思いっきり食べて、思いっきり動いて体を大きくし、丈夫に育ってもらえれば」

今年は86頭の牛が牧場に預けられる予定で、およそ170ヘクタールある牧草地で10月末まで過ごします。