目撃した人は「ものすごいスピードで走り去った」と話しました。19日、青森県五所川原市と青森市浪岡で、相次いでクマが目撃されました。
浪岡では19日に5か所でクマが目撃され、警戒が続いています。
はじめにクマが目撃されたのは、五所川市持子沢の「狼野長根公園付近」でした。そして、約6km離れた青森市浪岡では、立て続けに目撃したという情報がありました。
目撃した男性
「がさっと音がした。振り向いたら、そっちからものすごいスピードで走って行った」
午前8時半ごろ、青森市浪岡福田1丁目で農作業をしていた男性が、わずか2mほどの距離でクマを目撃したということです。
目撃した男性
「はじめは大きなイヌかと思った。ちゃんと見たら、真っ黒で太いクマだった。ものすごい速い。人の2倍くらい速い」
その後、同じ個体と見られるクマは浪岡の中心部で20分の間に3か所で目撃され、午前9時20分ごろには国道を渡り北に移動する様子も確認されています。
これを受けて、近くの保育園は屋外での活動を取り止めたほか、小学校は一部の授業を中止して児童を保護者と一緒に下校させるなど、警戒を強めました。
児童の保護者
「びっくりしました。まさかこういう住宅街で目撃があったのは信じられなかった。心配なので(数日間は)送って行きたい」
青森市によりますと、さらに午後2時半ごろには浪岡の中心部から北西に3.5km離れた浪岡吉野田の三太溜池付近で北西に移動する体長約1mのクマが目撃されました。一連の目撃情報は同一の個体かわかっていませんが、今のところ被害は確認されていません。
市は目撃場所付近にクマへの注意を呼びかける看板を新たに設置しました。
付近では警戒が続いています。