駅員も惜しむ“同期”の車両

ファンだけでなく、6000系を見守り続けた駅員も別れを惜しみました。職員たちが書いた寄せ書きボードには、別れを惜しむ言葉や感謝の言葉があふれていました。
アストラムライン開業の年に入社した田川浩司駅長は、自身と同じ1994年からのキャリアを持つ6000系に思いを馳せます。
本通駅 田川浩司駅長
「私も開業からなので非常に寂しい思いです。ご苦労様と、ありがとうございましたに尽きます」
30年間、広島市民の移動を支え続けた初代車両に対する感謝の気持ちは、駅員もファンも同じでした。

広島高速交通によると、6000系車両で実際に使用されていた座席の布地などを活用した商品を今後販売する予定です。新型の7000系が走る現在のアストラムラインも、コロナ禍で減少した利用者が徐々に戻りつつあるといいます。利用者数はピーク時ほどではないものの、変わらず広島市民の足として重要な役割を担っています。