「面白い音とか思い出の車両なので最後は、ありがとうってお別れしたい」。5月19日、広島市のアストラムライン「本通駅」。最後の運行となる6000系の車両を見送るため、多くのファンが集まりました。「最強の交通機関」と呼ばれた初代車両の引退を惜しむ声があちこちから聞こえてきました。
1994年のアストラムライン開業とともに走り始めた6000系車両。開業当初は1日あたり平均4万3000人ほどだった利用者も、年々増加し2019年には最多となる約6万5500人を記録しました。そんな広島市民の足として活躍してきた初代車両は、ピーク時には23編成が運行していました。
5年前から電気効率や快適性に優れた新型の「7000系」へと随時更新が進められ、今年2月に車両の更新が完了。ラストランまでの間は1編成のみが平日の朝のラッシュ時を中心に運行されていました。

広島市でも雪が降り、多くの交通機関がストップするような条件下でも、6000系は走り続けました。
沿線の通勤・通学を支える頼れる存在として、「最強の交通機関」との愛称で親しまれるようになったのです。














