更年期との上手な付き合い方

高尾医師によると、「生活習慣の改善に勝るものはない」といいます。
睡眠は7時間強が理想で、有酸素運動などの運動習慣をつけることが大切です。

また、更年期の症状についても医学的な対処法が確立されています。
「ホットフラッシュ」「手足のむくみ」「疲労感」はエストロゲンの分泌量が減少していることが原因で、自律神経がうまく働けない状態によって起こります。
ホルモン補充療法によってエストロゲンの分泌量の減少を緩やかにし、症状を緩和することができるのです。
産婦人科専門医 高尾美穂氏:
まずホルモンが減ることによって不調が起こるというのは間違いがないことです。
でも、みんな減っていくのに、調子が良くない人もいれば、そうでもない人もいるんですよ。となるとやっぱりご自身のこれまでの生活習慣や考え方が影響を及ぼしていることは間違いない。
そこを何とかしてみようと思っても、なかなかつらい場合にはホルモンを足してみようというすごくシンプルな考え方ですね。
足りていないから調子が悪いのであれば、足すことによってある程度カバーできる不調はいくつもあるということが言えると思います。
恵俊彰:
ホルモンって何か飲むんですか?
産婦人科専門医 高尾美穂氏:
今は皮膚から吸収させる方法が一番おすすめです。ジェルやシールですね。
飲み薬のイメージが強いとは思うんですけれども、体に対する影響を考えたときに、皮膚からの吸収が一番、様々なリスクが低いということもわかっています。
恵俊彰:
相談するのも良いんですか?
産婦人科専門医 高尾美穂氏:
そうですね。カウンセリングと言って、誰かに話を聞いてもらう、そして悩みを整理整頓する。改善できる部分と、ここしょうがないよねっていう部分をちゃんと分けるということは、実は不調を大きく改善できるという報告があるぐらいなんですよね。
だから周りの方にお話をするという真里奈さんは本当に大正解です。
江藤愛アナウンサー:
私も母親が更年期だというのを聞いたことがなかったし、その状態にも気づいてあげられなかったと思うので、やっぱり「話してあげる」というのは自分の中に入れておきたいなと思いました。
(ひるおび 2025年5月19日放送より)
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<プロフィール>
高尾美穂氏
産婦人科専門医 婦人科スポーツドクター
女性のための総合ヘルスクリニック イーク表参道副院長
渡辺満里奈さん
ピラティス・台湾などブームの先駆けとなる書籍や
手芸・子育てに関するエッセイも執筆 二児の母