熊本県にある球磨川の治水策として、支流の川辺川に建設が計画されている流水型ダムについて、国は土地収用法に基づく事業の認定を申請しました。

川辺川の流水型ダムは、2020年7月の豪雨で氾濫した球磨川流域の治水策として国が建設を計画しているものです。

国によりますと4月末時点で約99%の用地を取得したものの、所有者の所在が分からないなど任意での取得が困難な土地があるとして、16日付けで土地収用法に基づく事業認定を国土交通大臣に申請したということです。

事業が認定されると、任意で土地が取得できない場合でも、収用委員会の審理を経て強制的に取得できるようになります。
ただ、国は認定された際も引き続き任意による取得に努めるとしています。
国はダムの工事を2027年度に着手し、2035年度の事業完了を目指しています。