金沢市で10日夜、国道を逆走し、20代の女子大学生に大けがをさせそのまま走り去ったとして、78歳の男が逮捕されたひき逃げ事件で、男の親族が15日、取材に応じました。親族は最近、男の運転に不安を感じていたといい、家族で運転をやめるよう説得していたと話しました。

女子大学生が運転する車がガードレールに衝突した事故現場=11日午後、金沢市鈴見台1丁目の国道159号「山側環状」

10日夜、金沢市鈴見台1丁目の国道159号「山側環状」で、20代の女子大学生が津幡町方面に向かって軽乗用車を運転していたところ、同じ車線を逆走してきた軽乗用車を避けようとして急ハンドルを切り、道路わきのガードレールに衝突しました。女子大学生は背骨や胸の骨を折る大けがをしました。

警察は防犯カメラ映像を解析するなどして逆走した車の行方を追っていましたが、14日、金沢市に住む78歳の男を過失運転傷害とひき逃げの疑いで逮捕しました。調べに対し、男は「事故の場所である卯辰トンネルを走っていないと思う。逆走したこともなかったと思う」と、容疑を否認しています。

逆走した車が誤って進入したとみられる東長江IC=13日