青森の短い夏を彩る「青森ねぶた祭」。
開幕まであと3か月をきり、大型ねぶたの制作が本格化しています。

運行団体「青森青年会議所」は、暴力行為で2年ぶりの出陣となり、ねぶた師は制作できる喜びをかみ締めています。

青森市のラッセランドでは15日、安全祈願祭が行われ、ねぶた師や運行団体など約60人が参加しました。

神事では、祭実行委員会の佐藤健一 委員長をはじめ、関係者が神前に玉串を捧げて制作中の安全を祈りました。

青森ねぶた祭実行委員会 佐藤健一 委員長
「23台そろうねぶたは、皆さんが期待していたところ。去年のねぶたをさらに上回る、いいレベルのねぶたが、それぞれできあがると期待しています」

祭の開幕まで3か月を切り、大型ねぶたの制作は本格化しています。

中澤美寿妃 記者
「青森ねぶた祭の開幕まで3か月をきり、ねぶた小屋では骨組みの作業が大詰めを迎えています」

運行団体の1つ、「青森青年会議所」は2年ぶりの出陣となります。運行関係者の暴力行為を受け、2024年の祭は参加を自粛。

ねぶた師・立田龍宝さんにとっても“特別な夏”となります。

節目に選んだのは、2025年に開港400年を迎えた青森港の基礎を築いた「森山弥七郎」です。これからの青森市の発展に向けた思いを込めて、制作にあたります。

ねぶた師 立田龍宝さん
「色々な気持ちがありますけれども、制作者として、いつもの場所でねぶたを作れるというのは1番うれしいことですので、去年作れなかった悔しさも色々な意味を込めて作っている」

「青森ねぶた祭」は8月2日に開幕し、青森の短い夏を彩ります。