ドラマの影響もあってか今、人気が集まっているのが「あんぱん」です。どこか懐かしさも感じる日本の菓子パンですが、信州の名物あんぱんを探してみました。


あんがぎっしり詰まったその量はなんと150グラム!

長野市にあるパン店ピクニックの名物、「上松(うえまつ)あんぱん」です。

上松あんぱんが誕生したのは店を移転した6年前。

ピクニック 内藤大二郎社長:「地元の方に愛されるパンを作りたいなというところで、元々お客さんがご年配の方が多かったので、あんこが一番いいかなと、プラス話題性というところで作りました」


生地を薄く伸ばした後、たっぷりのあんを詰めていきます。生地が35グラム、あんが150グラム、合計185グラムのあんぱん!

毎日パンを作り続けている内藤社長は、2度ほどの調節するだけでピッタリの量に。

ピクニック 内藤大二郎社長:「作り始めた時は生地に対して入るだけ、入れられる分だけ、いっぱいいっぱい、そのあとにグラム決まった感じ」

皮が薄いため、優しくあんを包み‥‥。
たまごをぬって、ゴマを振りかけオーブンで焼き上げると…

黒いあんが透けて見える上松あんぱんの完成です!

ピクニック 内藤大二郎社長:「正直、『これあんこだよね』というお客さんが多かったです(笑)。でもやっぱりお客さんも食べて楽しいというのもありましたし、実際に食べたお客さんもおいしいということで、リピートされる方が非常に多い」

1日100個ほど売れる人気の商品です。

お客さんは:「すごい!あんこの重さすごいですね。こんな重たいあんぱんないですね、すごい」

お客さんは:「お茶会の時に持っていくと喜ばれます」

そして、13日から販売が開始されたのが…枝豆などで作る期間限定のずんだあんぱん!

中には鮮やかな緑色のあんが!こちらもぎっしり詰まっています。


ピクニック 内藤大二郎社長:「日本の菓子パンと言えば、あんぱんというところで、改めてあんぱんの魅力を発信していきたい」

一方、こちらは長野市の道の駅信州新町。

ここで手に入るのが…。その名も「ほんとうのあんぱん」。


昭和32年=1957年創業の地元の老舗店、矢嶋製パンの主力商品です。
現在は道の駅やスーパーなど3店舗で販売しています。

「ほんとうのアンパン」というネーミングの由来は、今では分からないといいますが、販売当時から変わらず守り続けているのは…味とパッケージ。

国産の粉をブレンドしたモチモチの生地!ふわふわのパンの中にはたっぷりのあんこが入っています。


矢嶋製パン3代目店主 矢嶋章一さん:「昔食べたという方が沢山買い求めていきますので、できるだけ同じ味に。それを目指しています」

おなじみのパッケージもお客さんをひきつけます。

矢嶋製パン3代目店主 矢嶋章一さん:「どこかよそに出ちゃった人が帰ってきたときにまた同じだと買ってくれるとか、食べて同じだねって言ってくれるのが一番いい」

購入した人は:「(どんなところおいしい?)上になにも塗ってない。塗ってないよね。この(生地の)匂いが好きよ」

どこか懐かしさも感じる、あんぱん。新たな商品も並び、再び注目が集まっています。