「世界一貧しい大統領」として知られた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が13日、亡くなりました。89歳でした。

ムヒカ氏は2010年から2015年までウルグアイの大統領を務め、収入のほとんどを寄付し、大統領公邸に入らず、自宅で質素な生活を送ったことから「世界一貧しい大統領」として知られていました。

2012年の国連主催のサミットでは、「貧乏な人とは限りない欲を持ち、モノがいくらあっても満足しない人だ」と述べるなど、行き過ぎた資本主義を鋭く批判し、世界中から注目されました。

去年4月に食道がんを公表し、「元気である以上、野菜作りを楽しんでいくつもりだ」と病気と闘う決意を表明していましたが、がんが肝臓に転移するなどして容体が悪化していました。