下請け業者に製品を作るための木型などを無償で保管させたなどとして、坂城町の日精樹脂工業が公正取引委員会から勧告を受けました。

下請法違反で勧告を受けたのは、プラスチック製品を作る機械のメーカーで、坂城町に本社を置く日精樹脂工業です。

公正取引委員会によりますと、日精樹脂工業は、遅くとも去年2月以降、機械の部品の製造を委託している県内外の下請け13社に1年以上使っていなかった260個の木型や金型を無償で保管させていました。

木型は幅2メートル重さ400キロを超えるものもあり、下請け業者が外部に倉庫を借りていたケースもあったということです。

ほかにも、発注した部品3600個分の4割近くを取り消したことで、1300万円近い材料費などを負担させたケースもあり、費用を支払うよう勧告しました。

日精樹脂工業は、保管費用などを速やかに支払うとした上で、「大変重く受け止めており、下請法に関する認識不足がありました。法令順守を徹底いたします」などとコメントしています。