おととし3月、軽乗用車を運転中、原付バイクと衝突し、相手にけがをさせたとして過失運転傷害の罪に問われていた男性に、松山地裁は無罪判決を言い渡しました。

判決などによりますと、過失運転傷害の罪に問われていたのは、愛媛県松山市の22歳の男性です。

男性はおととし3月の早朝、市内を軽乗用車で走行中、進路を変更してきた原付バイクと衝突し、運転していた人物に大けが負わせたとして、過失運転傷害の罪に問われていました。

12日の裁判で松山地裁の渡邉一昭裁判官は、男性に無罪の判決を言い渡しました。

判決理由の中で渡邉裁判官は、原付バイクの運転手が「変容した記憶」に基づき証言していた可能性があると指摘。

さらに「警察官調書」の内容についても、様々な誘導によりゆがめられた可能性があり、「額面どおりに受け取ることはできない」と判断。

検察側の訴えを退け、男性の無罪判決を言い渡しました。
判決を受け松山地検は「判決内容を十分検討した上、適切に対応したい」とコメントしています。