青森県平川市の高校で、りんご研究所の講師を招いて花粉講習会が開かれ、生徒たちが花粉の安定的な確保について理解を深めました。

柏木農業高校で開かれた講習会は、中国で火傷病といわれる病害が発生し、中国産の花粉が輸入停止となるなか、安定的に花粉を確保しようと今回初めて開かれ、りんご研究部の生徒20人が参加しました。

黒石市のりんご研究所の小林 達さんが講師に招かれ、リンゴの花粉の品種や採取方法などを指導しました。

生徒たちは、高校の「ほ場」で花粉量などが多い「紅の夢」と「紅玉」の開花前の花を摘み取って、専用の機械で花粉を形作る袋状の器官=「葯(やく)」を取り出していました。

柏木農業高校りんご研究部 鎌田紗羅さん
「花粉が少なくなって、リンゴが実らないで農業の収益がどんどん下がっていってしまう方向にあるので、そこを少しでも解決できるようにしていきたい」

生徒たちが採取した花粉は、夏ごろに発芽の状態を確かめ、花粉の確保に役立てたいとしています。