アメリカと中国が関税の引き下げで合意するなか、アメリカが合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に課した対中関税を残していることについて、中国外務省は中国の利益に損害を与えていると反発しました。
アメリカと中国は12日、双方が115%関税を引き下げることで合意しましたが、アメリカが合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に中国に対して課した20%の関税は撤廃されていません。
これについて中国外務省の林剣報道官は13日の記者会見で、「フェンタニルはアメリカの問題であり中国の問題ではない」と改めて指摘したうえで、次のように反発しました。
中国外務省 林剣報道官
「アメリカ側が中国の善意を無視しフェンタニル関税を課すことは、中国とアメリカの麻薬禁止における協力に衝撃を与え、中国側の利益に重大な損害を与えている」
そのうえで、「アメリカ側が中国と協力したいのであれば中国を中傷し責任転嫁することをやめ、平等なやり方で対話すべきだ」とけん制しました。
アメリカと中国は経済や貿易について協議するための枠組みを設置することにしていますが、「フェンタニル」についてどのような交渉が行われるのかも注目されます。
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