熊本バスでは「アルコールチェック当たり前」
一方で、飲酒運転の根絶が叫ばれ続ける中、5月に入り、アルコールチェックをめぐる問題が相次いでいます。
熊本県玉名市にある玉名郵便局ではアルコールチェックをしないなどの不適切な点呼が確認されました。
また、今年1月に天草市で起きた救急車の自損事故では、運転していた男性隊員(20代)の呼気から基準値に近いアルコール分が検出されていたことが明らかになりました。消防と男性隊員は対面でのアルコールチェックを怠っていました。
では、チェックを徹底するためにはどうすればいいのでしょうか?

これまでに飲酒絡みの事故や摘発は一度もないという熊本市のバス事業者は

――アルコールチェックを徹底するのは当たり前ですか?
熊本バス 大石憲嘉 熊本中央営業所長「当たり前ですね。みんなの中ではこれから始まり、これに終わるという認識があると思う」

この事業所のアルコールチェックは、運転免許証を機械にかざして対面での呼気を検査し、それに合格して初めて点呼を受けることができます。
点呼を受けないとバスを運転できない仕組みなので飲酒運転は起きないと言います。
また、アルコールチェックの結果はチェック中の写真とともに期限を定めず保管するという徹底ぶりで、基準値未満の検出でも乗車を認めていないということです。
熊本バス 大石憲嘉 熊本中央営業所長「法で定める0.15という基準でもいいのかもしれないが、そこは公共交通、お客様の安心安全の輸送に関わるものなので厳しくしている」
大石所長は、チェックを歯磨きなどと同様に捉え、ルーティン化することが大切だと強調しました