鳥取市保健所は12日、マダニが媒介するウイルスによって発症する感染症・SFTSの患者が今年初めて県内で確認されたと発表しました。

SFTS=重症熱性血小板減少症候群への感染が確認されたのは、鳥取市内に住む60代の男性です。

鳥取市保健所によりますと、男性は今月2日、肩や腰などの痛みや食欲不振を訴え医療機関を受診、その後も症状は改善せずさらにリンパ節腫大や肝機能障害と診断され入院しました。

そして、きのう遺伝子検査を受けSFTSであることが分かったということです。

男性からの聞き取りで、2週間以内に田んぼのあぜ道の草刈りをしていたということです。

SFTSは、ウイルスを保有するマダニにかまれることで感染し、潜伏期間を経て発熱や食欲低下、下痢などの症状が現われ、治療は対症療法しかありません。

鳥取県内でSFTS患者が確認されたのは今年に入って初めてで、男性は現在も入院中ですが、
容体は安定しているとうことです。

保健所は、農作業などをする際は、長袖や長ズボン、手袋などをして肌の露出を少なくし、かまれた場合はすぐに医療機関を受診するよう呼び掛けています。

また、マダニの付着を見やすくするよう「白い服」も有効だということです。