宮崎市の小学校で、児童たちが卵から育てた絶滅危惧種「オオイタサンショウウオ」の放流が行われました。

この活動は、宮崎市の古城小学校が絶滅危惧種のオオイタサンショウウオの保護などを目的に12年前から毎年実施しているものです。

(児童代表5年生)
「たくさんの思い出のあるサンちゃんともお別れの時間です。お別れするのはさみしいけれど、ビオトープで元気に育ってね。サンちゃん」

オオイタサンショウウオは、今年3月に卵を採取し、2か月かけておよそ4センチほどまで成長。

13日は、4年生と5年生あわせて33人が、卵から大事に育てたオオイタサンショウウオおよそ80匹を、学校の裏に作られた飼育池に放流しました。

(放流)「ばいばい。じゃーね。元気でね。」

(児童)
「さみしい気持ちになって、放流したくなかった」
「いっぱい大きくなって自然に帰っていったし、いっぱい後から命を繋いでほしいです」
「自分もサンちゃんに負けないように大きくたくましく成長していきたいなと思います」

古城小学校では、これらの活動を通して、自然環境に関心を持つとともに、命の尊さを学んで欲しいとしています。

【参考】
・オオイタサンショウウオは体長10センチ余りと小型
・大分県や熊本県のほか、宮崎県内でも宮崎市などに生息
・子どもたちはオオイタサンショウウオのことを「サンちゃん」と呼び、その中で   自分がお世話する1匹にはそれぞれ名前をつける
・育てた子どもたちの声
「餌を食べてくれなくて不安だった」
「定期的に水を変えるのが大変だった」
「サンちゃんの気持ちを考えながらお世話した」