長野県木曽町の不動産賃貸業「武藤商事」が、長野地裁松本支部から破産手続きの開始決定を12日までに受けました。

民間の使用調査会社・帝国データバンクによりますと、武藤商事は1980年に創業した不動産賃貸業者です。1990年に社有ビルを新築して以降は、主として2階を現代表が個人経営していたラウンジやスナックに賃貸していたほか、1階でギフト用品の小売りも手がけていました。

しかし、景気の低迷や交通環境の変化などで、個人経営の飲食店が経営不振に陥ったため、不動産賃貸収入も減少して収益が悪化、財務面は債務超過となっていたということです。

1階を第三者の飲食店に賃貸して立て直しを図ったものの、収益の改善には至らず、先行きの見通しが立たないことから事業の継続を断念しました。

負債はおよそ1600万円だということです。