認知機能が低下した高齢女性から、4100万円あまりをだまし取った罪などとされる元佐賀市議の男の裁判です。
佐賀地裁は12日、「社会的な信用などを逆手に取り、女性の資産をとことんまでむさぼり尽くした」などとして懲役6年の判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、佐賀市議や自治会長を務めた川崎直幸被告は、2021年から3年間、認知機能が低下した知人女性に自宅を売却させるなどして、4100万円あまりをだまし取ったとして準詐欺などの罪に問われました。

佐賀地裁の山田直之裁判官は、「社会的な信用や信頼を逆手に取り、知人女性の資産をとことんまでむさぼり尽くす卑劣極まりない犯行」などと指摘。

そのうえで「女性は亡くなった夫と長年生活した自宅など、資産のほとんどを失い、生活保護を受けるまで困窮するに至った」などとして川崎被告に懲役6年の判決を言い渡しました。