その後、検事石野と名乗る男を信用した20代の男性は、およそ100万円をネットバンキングの口座に振込み、だまし取られてしまいました。

鳥取県警察本部生活安全部 犯罪抑止対策室 仲山彰裕 室長
「犯人は狙いやすい方を狙って接触しているのではないということですね。誰もが、スマートフォンを持ってインターネットバンキングや電子決済を利用するようになってきていますので、高齢者だけではなく、年代を問わず犯人からの接触があります。誰かれ構わず連絡を取り、不安感や寂しさ、優しさに付け込んで接触を拒否されない被害者を選択しています。誰もが狙われるということになります」

SNSを使って警察がビデオ通話越しに画像などを見せる、通常では信じられないようなことも犯人は、「逮捕されてしまう」と言って不安感を駆り立て、「味方になる、任せて欲しい」と言い、つけこみます。

鳥取県警察本部生活安全部 犯罪抑止対策室 仲山彰裕 室長
「警察がSNSで連絡をして、逮捕するというようなことを言ってくることはありません。警察が警察手帳や逮捕状など画像を送る事はありません。警察が捜査のために送金や振り込みをお願いすることはありません。遠慮なく怪しいなと、何かはっと気がついたことがあれば相談いただければと思います」

携帯電話を持っていれば誰もがターゲットになりうる特殊詐欺。最新の手口を知り、注意することが大切です。