太平洋戦争末期に空襲で亡くなった旧岩国陸軍燃料廠の動員学徒を慰霊する集いが10日、山口県岩国市の岩国高校でありました。

旧岩国陸軍燃料廠は80年前の昭和20年5月10日、アメリカ軍の空襲を受け356人が亡くなりました。学徒動員で働いていた旧岩国高女の生徒ら12人も含まれています。

10代半ばで亡くなった友の無念を記憶に刻もうと、1972年に同級生たちが慰霊碑を建てました。学校では毎年この日に合わせて献花の集いを行っていて、節目となる今年はおよそ70人が参列しました。

岩国高校 西田彩矢生徒会長(3年)
「戦争によって命を落とすことは一切あってはならないこと。世界で起こっていることを他人ごとと思わず、平和な世界の実現に向けてたゆまぬ努力を続けていくべき」

参列者は亡くなった人たちをしのび、平和への誓いを新たにしていました。