愛媛県久万高原町に住む自営業の女性が、警察官を名乗る女などから合わせて479万円をだまし取られる被害に遭いました。警察は、特殊詐欺事件とみて捜査しています。

警察によりますと、詐欺の被害に遭ったのは久万高原町の自営業の50代の女性です。

今月8日、女性の携帯電話に、三重県警の警察官を名乗る女から、「+」から始まる国際電話番号で着信があり、「あなたの口座が犯罪に使われている」「あなたに資金洗浄の容疑がかかっている」「大阪府警と合同捜査している」などと言われ、SNSに誘導されました。

その後、大阪府警の警察官を名乗る男や、検察官を名乗る男が現れ「あなたの資産が犯罪の被害品であるかどうか調べないと、あなたの容疑が晴れない」「あなたの資産を一度国庫に入金してください」「調査後、すぐに返金する」などど嘘を告げられました。

この際、ビデオ通話で捜査書類のようなものを見せられたことから、女性はこれを信用し、合わせて479万円を振り込み、だまし取られたということです。

夜になっても返金の連絡がないことから、不審に思った女性が警察に相談したことから、事件が発覚しました。

警察は、電話の相手が警察官や検察官を名乗っていても、おカネの話になれば詐欺を疑って欲しいとしています。
また、「絶対に誰にも言ってはいけない」などの口止めをされる場合もあるということで、注意を呼び掛けています。