高知市の企業と高知大学医学部が、「骨折を予防する」健康支援の取り組みを進めています。AIなどのデジタル技術を活用して骨と筋肉を強化し、高齢者の健康寿命を伸ばそうという取り組みです。

高知大学医学部附属病院と共に健康支援の取り組みを進めているのは、高知市でヘルスケアサービスなどを展開するBEYOND KAMPOです。高齢化率が36.9%と、全国平均を大きく上回る高知県では、骨折をきっかけに寝たきりとなってしまう人もいます。BEYOND KAMPOが立ち上げた“PURPLE EDGE”という事業は健康寿命を伸ばすため「骨折の予防」に重きを置いた取り組みで、県が進める「ヘルスケアイノベーションプロジェクト」に選出されました。

(高知大学医学部附属病院 花﨑和弘 病院長)
「研究の方のサポートとして大学病院も参加しております。高知県民の1日でも長く健康長寿を保てるような方向で関わっていけたらいいなと考えております」

この取り組みで使われるのが、骨や筋肉の強化をサポートするAIマシン。移動型の店舗で7台のマシンを使って“骨・筋肉強化トレーニング”を提供します。

(BEYOND KAMPO 高崎隆次 取締役)
「日本に初めて入ってきた機械が4台ほどあるんですけど、その中でも骨を強化できるという“bio Density”という機械。これが一番の注目にあたるかと思います」

“bio Density”はアメリカの企業が開発した“骨強化マシン”です。体内の大きな骨に刺激を与えることで、骨密度や筋力の向上が期待されるといいます。それぞれの体形に合わせて骨に一番刺激が伝わる位置や角度をはかり、トレーニングを開始。腕や足を押し出す動作など簡単な4つの動きを5秒ずつ、順番に行います。

(体験専門トレーナー)
「1つ目は腕の骨全体を刺激するチェストプレス。大きく息を吸って吐きながら押してください」

(岡本采子 アナウンサー)
「ぐっと力を込めて押しました。しんどくなくて気軽に続けられそうです」

体を動かさず、様々な部位に力を入れて負荷をかけることで、骨の形成を促す刺激が生まれるといいます。

(BEYOND KAMPO 高崎隆次 取締役)
「高知県でも進めている健康寿命の延伸に貢献できたらなと思いますし、ぜひともこれを体験していただきたいと思います」

高知県で唯一の骨強化に特化したサービス。BEYOND KAMPOは高齢者のほか、アスリートなどにも活用してもらいたいとしています。