骨髄バンクについて考えます。ドナーとして骨髄を提供した新潟県加茂市の女性。「提供に迷いはなかった」と話しました。そこには、血液の病気と闘った息子への思いがありました。
加茂市に住む高野由美子さん(58)です。
44歳のときにドナーとして骨髄を提供しました。
【高野由美子さん】「本当に誰だか知らないドナーさんへのありがとうという気持ち、恩返しの気持ちで私が今度、誰かに提供できればいいなって」
高野さんの息子・敏行さんは18年前、高校3年生のときに急性リンパ性白血病を発症し、家族や友人に支えられながら過酷な抗がん剤治療に立ち向かいました。
【高野由美子さん】「敏行が検査でいない時に、同じ病室の人としゃべっていたんだけれど『病気どうこうよりも、俺が病気になったせいで親が心配している、悲しませてしまっている気持ちの方が本人は強いんだよ』って言われて、ああ、そうなんだって」
そうした中、大きな希望だったのが骨髄移植でした。
【新潟市民病院血液内科 阿部崇医師】「抗がん剤だけだと、どうしても再発率が高い。(骨髄移植は)それを抑える。治療成績の改善の目的でやります。未来をつかむ一つの手段」
【高野由美子さん】「指折り待っていたんですよね。(骨髄移植まで)あと何日、何日ってね。(骨髄提供の知らせに敏行さんは)『これで生きられる』。本人は言ってたからね。『俺、これで生きられるんだ』」
幸いドナーが見つかり、移植手術を受けることができました。敏行さんにとって「治療のためのスタートラインに立った」証でした。
【高野由美子さん】「主治医の先生と夢を語っていましたね。『俺、海行ってもいい?』とか。(先生は)『キャンプはいいよ』とか言って…」
移植を受けたドナーの白血球が、がん細胞と闘っている間、敏行さんは高熱や下痢、鼻血と闘いました。
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