塩尻市で取り組んでいる自動運転のバスが、市街地で実証運行を始めました。

実証運行では、塩尻市中心部をスタートして駅や大型店を回る5.5キロのルートを走ります。

自動運転は、人間の関与が多い順に、レベル1から完全自動運転のレベル5まで設定されていますが、今回の実証は、運転手が乗り込み、状況に応じて操作するレベル2で行います。


車内にはモニターが設置されていて、バスの周辺の様子から、進む先が安全ならば緑、赤になっている時には進めないとコンピューターが判断していることが分かります。

判断のためにバスには30個のセンサーやカメラが取り付けられていますが、最も重要なのが乗用車の運転サポートにも使われているLiDAR(らいだー)と呼ばれるセンサーです。



堀内記者:「自動運転を支えているのがこのセンサーです。歩行者として検出されると歩く速さが計算されて動きを予測、ブレーキやハンドル操作を行います」

ルートには、交通量が多い国道19号も含まれていて、様々な条件でデータを取ることにしています。

塩尻市振興公社 宮坂歩さん:「今回運行を通じて課題を収集して将来的にはレベル4の自動運転を目指したい」


実証運行は、隔週の金曜日と土曜日にそれぞれ1日5便が走る予定で、料金は無料です。