4月に平年の1.5倍を超える目撃件数があったことから、長野県は9日、これまでの北信地域に加え、長野市や須坂市を中心とする長野地域にも「ツキノワグマ出没注意報」を出しました。

長野地域の里地では4月に、長野市で7件、信濃町と飯綱町でそれぞれ1件の合わせて9件のクマの目撃がありました。

里地での目撃件数が、月単位で平常年の1.5倍以上になった場合という基準に達したことから、専門家の意見を聞いた上で発出したものです。

県内では、4月9日と16日に合わせて4人がクマに襲われ、けがをした飯山市を含む北信地域に4月10日から出没注意報が出ていて、いずれも6月30日までとなります。

県では、これから食べ物を求めてクマの行動範囲が広がり、集落での目撃が増えるとして、朝夕の行動を避けたり、ラジオや鈴などの携帯を呼びかけるとともに、特に山菜採りでの遭遇に注意を呼びかけています。