日本で初めて新型コロナの「緊急事態宣言」が出された2020年4月、青森県営浅虫水族館でメスのゴマフアザラシ「ひかり」が誕生しました。愛らしい姿が人気の「ひかり」が11月、静岡県の水族館に引っ越すことになり、別れを惜しんで多くのファンが訪れています。


2歳6か月を迎えた浅虫水族館のメスのゴマフアザラシ「ひかり」。28日もその愛らしい姿を目に焼き付けておこうと多くのファンが水族館に駆け付けていました。


※「ひかり」のファン
「見納めじゃないですが、会いたいなと思って。今度来たらいなくなっちゃう…向こうに行ったら行ったで愛嬌良くいてくれると思いますが、心情は複雑です」


そんなファンの心情を察してか「ひかり」が見せたのは…


※「ひかり」のファン
「手を振っているみたい。可愛いどうしよう」


今後の繁殖のことを考えて「ひかり」は11月上旬、静岡県にある伊豆・三津シーパラダイスへ無償で引き渡されることが決まっています。「ひかり」が生まれたのは、新型コロナの影響で水族館が長期の休館に入った2020年4月11日。まるで希望の光のごとく誕生しました。生後3日目で10キロだった体重もいまでは55キロとなり、体長は150センチほどに育ちました。


※「ひかり」の飼育員 加藤愛さん
「本当に好奇心旺盛なところがあって、来ていただいたお客さまにもガラス越しに反応してくれるので、とても人気者なひかりちゃんだったと思います」


きょうも、子どもたちが水槽の前にやってくると…近寄ってきて可愛い姿を見せていました。


※子どもたち「あーかわいい!」

浅虫水族館で「ひかり」に会えるのは、10月31日の夕方までの予定です。