ロシアではきょう、対ドイツ戦勝記念日の式典が行われます。プーチン大統領が一方的に表明したウクライナとの停戦期間中ですが、双方が相手の攻撃を非難し合う状況が続いています。

モスクワの赤の広場では日本時間のきょう午後4時から第2次世界大戦の対ドイツ戦勝80年を祝う式典が開かれ、軍事パレードが行われます。

式典には、およそ25か国の首脳が出席する予定で、プーチン大統領はこれに先立ち、各国首脳との会談を重ねていて、8日には中国の習近平国家主席と会談しました。

ロシア プーチン大統領
「ロシアは中国とともに勝利の歴史の真実を守り、歴史の改ざん、ナチズム、軍国主義の復活に対抗していく」

両首脳は戦略的関係を強化する共同声明に署名し、アメリカのトランプ政権を念頭に連携を誇示しました。

こうしたなか、ウクライナ北東部・スーミ州では、ロシア軍の誘導爆弾により、1人が死亡。シビハ外相は、ロシア側の停戦違反が734件あったとして、「茶番だ」と非難しました。

一方、ロシア国防省はウクライナ側に488件の停戦違反があったと主張し、双方が互いの攻撃を非難し合う状況となっています。