各地でリンゴの開花が進むなか、青森県板柳町で授粉に貢献する「マメコバチ」への感謝と豊作を祈願する式典が行われました。
「マメコバチ」の巣が掲げられた祭壇に、葛西健人 町長をはじめとした関係者が玉ぐしを捧げ、その働きに感謝しました。
「マメコバチ」を使ったリンゴの授粉作業は1945年頃から行われていて、それまで手作業で授粉作業をしていた農家にとってハチたちは“救世主”です。
ただ近年は個体数が減少していて、2024年は花が授粉できず結実しない「カラマツ被害」が多く発生しました。こうしたことから、農家たちは生産を支える「マメコバチ」の増加に期待を寄せていますが、専門員は楽観視できないとしました。
板柳ふるさとセンター 鈴木 均 指導監
「今年の状況を見ても(マメコバチの数は)多いというわけでもない。1年~2年で増えると考えられるが、コナダニという天敵を撲滅しない限り、ねずみ算式に増えることはない」
8日の板柳町は気温が上がり、リンゴの花が満開間近となりましたが、多くの「マメコバチ」が飛び交う姿は見られませんでした。
県は結実確保のため、積極的に人工授粉を行うよう呼びかけています。