青森県内でも大きな被害があった十勝沖地震からまもなく57年を迎えます。南部町の中学校では、当時学校があった敷地内で生徒4人が犠牲となった慰霊祭が行われました。
名川中学校では、十勝沖地震の発生から57年を迎える現在も授業で当時の被害を学んでいます。
1968年5月16日に発生したマグニチュード7.9の十勝沖地震では、土砂災害などで県内でも48人の死者・行方不明者が出ました。このうち名川中の前身の1つ、旧剣吉中学校では、崩れた裏山の土砂に巻き込まれるなどして生徒4人が犠牲となりました。
8日は、1年生39人が当時学校があった跡地にできた伊勢沢公園で行われた慰霊祭に臨み、生徒ひとりひとりが観音像に花を手向けて犠牲者を悼みました。
名川中学校 四戸煌己さん
「安らかに眠ってほしいなという気持で手を合わせました。二度とこんなことにならないでほしい」
名川中学校 立花みちる さん
「授業で動画を見た時に、もし自分だったらどうなるかと思い、怖くてたまらなかった。自分の命を大切して(防災学習に)取り組んでいきたい」
生徒たちは、災害の記憶を後世につなぐとともに、今後予定されている避難訓練を通して日頃からの備えを見つめ直します。