梅雨の時期を前に、決壊すれば大きな被害が予想される危険なため池の点検が8日、始まりました。
「ため池点検パトロール」は、山口県や自治体が池の管理者などと毎年、梅雨時期を前に実施しています。

山口市の「三田堤」ではおよそ30人が、土手に損傷や劣化がないか確認していました。
県によりますと、県内にはため池が7447か所あり、このうち106か所が危険なため池とされています。
危険なため池は堤や取水設備に老朽化や劣化があり、決壊すれば大きな被害が予想されるものです。
ため池は個人や団体が管理していて、県はふだんからの点検が欠かせないと注意を呼びかけています。
三田堤を管理 深溝土地改良区 田中逸夫 理事長
「農家にとって水は命綱ですから、大事なところでなんかあったら大災害ということで、日頃の維持管理に一生懸命取り組んでいます」
「三田堤」は取水用の土管に傷みがあるため、秋をめどに改修工事が予定されています。

パトロールは今月20日まで県内全域で行われます。