2024年12月からの“豪雪”による農業被害額は、過去最大の214億円となりました。被害全体の9割以上が「リンゴの枝折れ」で、この秋に2万トン以上の減収が見込まれています。

青森県 宮下宗一郎 知事
「額面としては史上最大の被害ということになりましたので、改めて今年の冬の豪雪に驚いているというか、被害が大きいものであったと改めて認識をしている」

宮下知事は8日に会見を開き、2024年12月からの“豪雪”による農業被害を発表しました。

それによりますと、被害額は214億8100万円で、2005年の130億円を大きく上回り過去最大となりました。

全体の9割以上を「リンゴの枝折れ」がしめ、202億円あまりとなっています。被害は、津軽地方の13市町村で約5900ヘクタールと推定されています。

この秋には2万1000トンあまりの減収が見込まれていて、農家はさらなる支援が必要と訴えています。

園地の3分の1が被害 リンゴ農家 福士幸雄さん
「金かかる部分を、ちゃんと県でも察知しながら、やってもらえれば。『リンゴ作りを辞めよう』という人の声が非常に高いものですから、そのへんをどう補ってもらえればいいかは、これからなので」

県は、雪害復旧支援チームを立ち上げ、被害を受けた樹の撤去費用の支援をするとともに、中長期的な対策として復旧で必要となる苗木を供給する対策などに乗り出す方針です。

青森県 宮下宗一郎 知事
「リンゴ産業を維持していくためには必ず苗木不足・苗木の確保が必要になっていくので、方向性を打ち出すことが1つの農家の皆さんの希望につながっていっていただきたい」

このほかの農業被害は、「パイプハウスの倒壊」が18市町村で約4億円、「鶏舎の倒壊」が2市町村で1億円などとなっています。