全国的にあすから雨が降り、太平洋側は大雨のおそれがありますが、その後に注意が必要なのは「黄砂」です。
環境省によりますと「黄砂」とは、中国大陸内陸部のゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで上がった土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊または降下する現象のこと。
この黄砂は、8日(木)午後の時点で、九州地方に飛来しているとみられ、9日(金)は雨のため一時的に黄砂の飛来量が少なくなりますが、その後10日(土)には再び九州・四国・中国地方にやってきます。午後には、近畿や東海、北陸地方にもかかる予報です。
その後、11日(日)午前には、関東甲信地方にも飛来し、午後には日本列島を抜ける見込みです。
環境省や気象庁によると、黄砂はアレルギー症状を引き起こすほか、気管支喘息など呼吸器系の疾患がある方などの健康被害も報告されています。
また、黄砂が飛来した日に皮膚症状が現れる人は、金属アレルギーの傾向があり、屋外にいる時間が長いほど症状が出やすいという報告もあるということで、目や鼻、皮膚などにアレルギー症状が出る人は、不必要な外出を減らすなどの対策をとるとよいでしょう。
さらに、洗濯物や車の汚れが目立ったり、見通しの悪化で航空機の離着陸等の交通に影響が生じることもあります。
お出かけの際は、最新の情報を確認するようにしてください。