民間事業者の収益を活用する“パークPFI”

富山大学都市デザイン学部 久保田善明 教授
「(五福のスタバは)初日に行きました」

富山大学都市デザイン学部の久保田善明教授。公園に民間のカフェが増える背景には公園設備の老朽化などの課題が影響しているといいます。

富山大学都市デザイン学部 久保田善明 教授
「長期的に人口減少がほぼ避けられないという中で、財政も非常に厳しい状況が続いていくであろうと。その中で公園をいかに魅力的な状態で維持させるかというのは大きな課題。解消するために民間の活力を導入していくというのが始められている」

公共の施設である公園の維持管理費などに民間事業者の収益の一部を活用していく手法の一つが「パークPFI」と呼ばれる制度です。

「パークPFI」は公募で選ばれた民間事業者が公園の収益施設を整備し、その収益を公園の整備費用に還元するというものです。

民間の参加を促すため、設置許可年数の上限を通常より長い20年とするなど特例が設けられています。

スターバックスがオープンした五福公園では、新たに整備した駐車場などの維持管理費の一部にスターバックスの収益を充てる予定です。

富山大学都市デザイン学部 久保田善明 教授
「行政の負担を減らしつつ、公園の魅力を引き出していく。そして民間事業者からすると公園という恵まれた環境の中で有効に活用しながらビジネスができる」