知日派の国際政治学者として知られ、日米関係に関する提言を続けてきたジョセフ・ナイ氏が亡くなりました。88歳でした。
ハーバード大学は7日、長く教授を務めたジョセフ・ナイ氏が今月6日に亡くなったと明らかにしました。88歳でした。
ナイ氏は1994年にアメリカ・クリントン政権の国防次官補に就任し、東西冷戦後の日米安全保障を再定義し、同盟強化を進める政策に取り組みました。
また、東アジアで10万人規模のアメリカ軍の兵力を長期的に維持することの意義を指摘した「東アジア戦略報告=ナイ・リポート」をまとめ、1997年の日米防衛協力のための指針=新ガイドラインの策定に繋がりました。
国際政治学者としては、軍事や経済力などの「ハードパワー」ではなく、文化や政治的な価値観で国際社会での影響力を高める「ソフトパワー」の考えを提唱。外交や国際関係の分野を中心に注目を集めました。
また、4月に死去したアーミテージ元国務副長官らとともに政策提言した「アーミテージ・ナイ報告書」を去年まで定期的に発表し、日米外交や東アジアの安全保障に大きな影響を与えました。
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