ドイツの連邦議会で行われた1回目の首相指名投票で過半数を獲得できず、選出されなかった保守政党の党首メルツ氏ですが、2回目の投票で新首相に選出されました。

ドイツの連邦議会では6日、今年2月の総選挙で勝利した保守政党の党首メルツ氏を首相に選ぶ投票が行われましたが、1回目の投票では、賛成310票で過半数の316票に届かず、選出されませんでした。

しかし、そのおよそ5時間後、2回目の投票が行われ、賛成が過半数を超えてメルツ氏が新首相に選出されました。

首相候補が1回目の投票で選出されなかったのは、ドイツでは戦後初めてで、メルツ氏が1月に移民政策を厳格化する決議案を極右政党「AfD」の協力を得て可決させていて、これに反発する議員が造反したとみられています。

2回目の投票で選出されたメルツ氏ですが、与党内に不満を抱えた中での船出となります。

今後、ウクライナ侵攻や、アメリカのトランプ政権の関税問題などにどう対応していくのか、注目されます。