普段は「文学女子」意外な素顔のワケは“現実逃避”?

井上キャスター:
陸上経験者である白井記者と高柳キャスターの2人から見て、田中選手のすごさは、どういうところから感じますか。

高柳キャスター:
テレビを見ていると、「グッと陸上にのめり込み一直線に進んでいく人」だと思っていました。しかし取材をしてみると、とてもかわいらしい一面がたっぷり詰まってる人だな、というのを感じました。

それがわかるのが、練習の合間に書店に立ち寄る一面です。そしてパリオリンピックの途中には、10冊も本を持っていくというような場面もありました。

白井記者:
この書店は、田中選手が合宿の際には必ず訪れている、というお気に入りの本屋さんだそうです。前回合宿に訪れた際には、「10冊以上をまとめ買いした」と話していました。田中選手は読書家としても有名で、小さい頃は早く本が読みたいあまり、学校から家までの距離の2.5kmをいつも走って帰っていた、というエピソードがあります。

そんな田中選手にとって、本を読むことにはもう一つの目的があります。それは「現実逃避をしたい」ということです。実は田中選手は、メンタルに左右されやすい選手でもあります。世界陸上を見据えたときに、「今のままでは戦えない」という思いから、自信を失うときがあるそうです。