さまざまな植物が楽しめる山形市野草園では「世界に1つだけの桜」が今年も開花し、まもなく見頃を迎えます。

自然豊かな西蔵王高原にある山形市野草園には、一周およそ2キロメートルの広々とした散策コースがあり、1200種類以上の草花を見ることができます。

桜の木だけでも園内には19種類あり、世界でここでしか見られない貴重な桜もあります。

「こちらが野草園でしか見られないミヤマカスミザクラです」

ミヤマカスミザクラは、ミヤマザクラとカスミザクラが自然交配してできた桜で、2004年に当時の職員が発見しました。


今年はおととい開花したばかりで、今はニ分咲きの状態です。4月の寒さの影響で例年より一週間ほど遅い開花となりましたが、今週中には見頃を迎えそうだということです。

こちらの女の子は、園でもらった桜のビンゴカードを片手に、珍しい桜を探し歩いていました。

宮城県から「世界に1つだけの桜を楽しみにしていた。他の花よりも花が少し小さめだと感じた」

また今の時期は咲いている花が多く、1年の中でもより多くの植物を楽しむことができるということです。

大内希美アナウンサー「小鳥のさえずりが聞こえて、空気も澄んでいて気持ちが良い。あの辺にだけお花がたくさん咲いている。こちらにも。シラネアオイっていうんですね」

見頃を迎えている上品な「シラネアオイ」や、山菜の「こごみ」が大きく成長した「クサソテツ」。こうした植物については近くに名前や特徴などの説明書きがあり、観察しながら知識を深めることができるのも魅力です。


酒田市から「初めて来た。同じ山形県民でこんなに広い良い場所があるなんて羨ましい」

山形市野草園 五十嵐博朗 副園長「特に春は見られる花の種類も多いので、季節ごとに訪れてもらえると色々な花が楽しめるのでぜひご覧いただければ」

山形市野草園では、見頃を迎える花が多いこの時期を楽しんでもらおうと、6月9日まで休まず営業するということです。