「返済できるのか心配だった」経済力・英語力 どう乗り越える?

藤森キャスター:
おにぎりで挑戦した加藤さんはニューヨークで起業する際、「脱サラするためには、企業留学の費用を会社に返済する必要があった。その返済ができるのか心配だった」という不安があったそうです。
小川彩佳キャスター:
経済面や英語力など、さまざまな不安要素を抱えて決断できない方も多いと思いますが…

家本賢太郎さん:
実は、私は学校教育で英語を勉強したことがなくて、小学校6年生の時に病気になって中学校には、病気でずっと行けませんでした。
ところが海外で仕事をするタイミングがありました。今から20年ほど前にシンガポールの会社を買収する機会があったのですが、英語が喋れないまま買収をしました。シンガポールのシングリッシュ訛りを使ってうまく一緒にやらなきゃと思ったこともあったし、講演をしてくれと現地で言われてジョークを言わなければと思って必死に頑張ったけれど、全部滑ったこともありました。今思えば何を喋っていたのか…。
小川彩佳キャスター:
海外に出ていくことに向き・不向きがあると感じましたが、家本さんからどう見えますか?

家本賢太郎さん:
むしろ日本で窮屈に感じていたり、あるいは観光に縛られて、ひょっとすると生きにくいかもしれない、もっと違うものを見てみたいと思う人たちこそ、早く海外でチャレンジをしてみる。ネットで調べたら出てくるので、ロールモデルをいろいろ見つけに行くために旅をして欲しいですね。格安航空会社はいくらでも安いのがありますからね。どんどん旅して欲しいですね。
小川キャスター:
でも今の日本で十分生活していけるからこのままでもいいのではないかという気持ちの方ももちろんいらっしゃいますよね。海外に出ていくことが全てではないとは思いますけれども。

家本賢太郎さん:
もちろん、それも当然だと思います。ただ、日本が経済的にずっと恵まれている状況のままなのか。相対的に見ると、外国と比べて日本が経済的に弱くなっているということについて知っておかないといけないですよね。後から知らされて「そうだった」と言ってももう遅いので、ちゃんと認識しておかなくてはいけないと思います。
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<プロフィール>
家本賢太郎さん
15歳で企業 8社を経営し中国でも事業展開
14歳で脳腫瘍に 3年間車いす生活