完成したばかりの都城市山之口町の陸上競技場で3日、こけら落としとなるラグビーリーグワンのチームによる公式戦が行われました。
試合は一進一退の攻防が続き、大接戦となりました!

試合会場となったのは先月、供用が開始された都城市山之口町の陸上競技場、「クロキリスタジアム」。

初めて球技の試合が行われるということでこの日は都城市民2000人が無料招待されたほか、県内外からのサポーターも詰めかけ会場には4600人余りが訪れました。

(インタビュー)「高校の時ラグビー部のマネージャーをしていて部員から聞いて来ました」「大きい大人が本気でぶつかる所を見てみたい」「キューデンヴォルテクス頑張れ!」

試合のホームチームは福岡県に拠点を置く、九州電力キューデンヴォルテクス。チーム名のとおり激しさと技術を兼ね備えたプレーが特徴で、東京に拠点を置く清水建設江東ブルーシャークスと対戦しました。

序盤から攻勢を仕掛けたのはキューデンヴォルテクス。

前半7分には5メートルライン中央から右サイドに展開し待っていた延岡星雲高校出身のウイング、磯田泰成が先制トライを決めます。

(磯田泰成選手)味方が良いアタックで勢いがついていたので外に必ずチャンスが来ると思っていたので良い形でボールをもらえてトライを取ってチームを勢いづけることができたと思う

ゴールも決め7点差としたキューデンヴォルテクスですが江東ブルーシャークスの強力なFW陣に2回のトライを奪われ前半終了間際に逆転を許します。

また、この日、ハーフタイムには日本代表ヘッドコーチのエディ・ジョーンズ氏と都農町出身で日本代表のチームディレクターを務める永友洋司さんによるトークイベントも行われました。

(エディ・ジョーンズ氏)「宮崎が大好きです。温かい人たちもたくさんいて美味しい食べ物もあって、ホスピタリティが素晴らしいので宮崎合宿を非常に楽しみにしています。」

そして迎えた後半戦も江東ブルーシャークスの猛攻が続き、点差を広げられたキューデンヴォルテクス。

流れを変えようと後半12分、日向高校出身の尾池亨允(おいけこうすけ)選手を投入します。

(尾池亨允選手)「リードされながらの状態で入ったので絶対自分がチームに勢いを与えようとその一心でプレーした。」

その後、キューデンヴォルテクスは連続トライで同点に追いつくと…後半31分、萩原がペナルティーゴールを決め、ついに逆転します

ところがその2分後、江東ブルーシャークスにトライを決められ、試合時間、残り2分で7点差をつけられます。

ブザーが鳴り、このまま試合終了かと思いきや…キューデンヴォルテクスが残りワンプレーで執念のトライ!

ゴールも決め、同点とします。

大接戦となった試合は34対34の引き分けでノーサイドとなりました。

(磯田泰成選手)「(地元宮崎でのトライは?)最高です!こういった素晴らしいグラウンドでこけら落としで、最初にトライを取るのは光栄なことだと思う。」「私は高校まで宮崎でラグビーをして、宮崎に育ててもらったので、こういった形で地元でプレー出来て恩返しできたかなと思う」

(尾池亨允選手)「最高に楽しかったです!この試合に出るのが目標だったので、目標達成できてうれしかった。」「まだまだ現役続けるので、宮崎に力を与えるように頑張ります」

こけら落としにふさわしい大いに盛り上がった試合となりました。