茶所として知られる愛媛県四国中央市の新宮町では、一番茶の摘み取りが始まっています。

山に囲まれた四国中央市新宮町は、昼と夜の寒暖差が大きく土壌にも恵まれていて、およそ35ヘクタールの畑で、茶の栽培が行われています。
このうち、脇製茶場が所有するおよそ1.6ヘクタールの畑では、柔らかく青々とした新芽が8センチほどに伸び、8人の作業員が機械で刈り取ったり手で摘みとったりしていました。

脇製茶場によりますと今年の一番茶は、去年の猛暑の影響で発育が遅れ芽の数が少なくなっていて、収穫量は、例年より1割ほど減る見込みだということです。一方、出来は芽の数が少ない分、栄養が行きわたり、うま味と香りが強いおいしい新茶に仕上がっているということです。

(脇斗志也社長)
「収量的には少なくなって残念だが今年は1つ1つの芽が充実していて、おいしいお茶がとれると思うのでよろしくお願いします」

一番茶の収穫は、今月いっぱい続き、地元の観光施設、霧の森などで販売されます。一方、価格は、燃料や肥料などの高騰で、去年より1割ほど高くなっているということです。