オーストラリアの総選挙で与党・労働党が議会下院の過半数の議席を獲得することが確実となり、アルバニージー首相が勝利を宣言をしました。アメリカのトランプ政権に近い政策を打ち出した野党・保守連合は議席を減らす見込みです。
オーストラリア・アルバニージー首相
「きょう国民は、オーストラリアの価値観に投票したのです」
オーストラリアの総選挙はきのう投開票されました。与党・労働党を率いるアルバニージー首相は勝利を宣言し、「世界の先行きが不透明な時代に、国民は、互いに支え合う『オーストラリア流』の方法で世界的な課題に向き合うことを選んだ」と述べました。
公共放送ABCによりますと、労働党が下院150議席の過半数を確保することが確実で、86議席を獲得する見込みです。
労働党は政権を維持し、アルバニージー首相は続投することになります。
オーストラリアは義務投票制を採用していて、投票率はおよそ90%だということです。
労働党と野党・保守連合の争いとなった今回の選挙では、▼住宅価格などの生活費の高騰や▼原発の導入、などが争点となっていました。
一方、保守連合は議席を減らす見込みです。保守連合を率いる最大野党・自由党のダットン党首は敗北を認め、自身も落選が確実となっています。
保守連合は移民の削減などトランプ政権に近い政策を打ち出していましたが、オーストラリア国内で「トランプ関税」などへの反発が高まる中、3月以降支持率を落としていました。
先月カナダで行われた総選挙でもトランプ政権と似た政策を掲げた野党・保守党が敗北していて、トランプ政権への反感が各国の選挙にも影響を与えているとみられます。
一方、オーストラリアの総選挙を受けて、アメリカのルビオ国務長官は、「アルバニージー首相の勝利を祝福する」とする声明を発表しました。「アメリカはインド太平洋地域と世界で自由と安定を促進するため、オーストラリアとの関係を深めていくことを楽しみにしている」としています。
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