愛らしい姿で多くの人を惹きつけるパンダ。2026年2月までに、日本にいる6頭すべてが中国に返還されることになっています。新たなパンダが日本に来ることはあるのでしょうか?
パンダ全頭を中国に返還へ 新たなパンダの貸し出しは?

日比麻音子キャスター:
現在、日本にいる6頭のパンダですが、それぞれ中国への返還が迫っています。
和歌山のアドベンチャーワールドでは6月末に4頭を返還。そして、上野動物園の2頭も2026年の2月が返還期限となっています。
このままパンダがいないという状況になってしまうのでしょうか。
TBS報道局外信部 北京支局 松尾一志 記者:
中国側にとってパンダは「外交の要」、外交カードの1枚として持っているという状況です。日本に新しいパンダが来るかどうかは、今後の日中関係に左右されると思います。

そんな中、キーマンとなるのが中国の李強首相です。日中外交筋の1人に取材をしたところ、「パンダは中国のナンバー1、2の案件」だと言われているそうです。中国でナンバー1とは習近平国家主席。ナンバー2は李強首相です。なので、キーマンの1人として李強首相が上がると指摘していました。
パンダ貸与は李強首相訪問時の“おみやげ”に?
TBS報道局外信部 北京支局 松尾記者:
実際、こんなケースがありました。

2024年6月に李強首相がオーストラリアを訪問しました。このとき、2024年のうちに貸し出し期限が切れるパンダ2頭に代わり、新しいパンダ2頭を貸し出す方針を李強首相が表明しました。そして同じ年の12月に、新しいパンダ2頭がオーストラリアに到着しました。
当時、中国とオーストラリアの関係は冷え込んでいましたが、“パンダの貸し出し”が、両国の関係改善に向かった動きとみられました。
そういった中で日中外交筋の1人は、日本へのパンダの貸し出しについても「李強首相が訪日するときの“おみやげ”なのではないか」と話していました。
ということで、今後日本にパンダが来る可能性はゼロではないと思います。