「中国にとって外交のカードの一つ」李強首相の訪日時期は?
日比キャスター:
ただ、パンダを愛する皆さんにとっては「これから日本でパンダと会えなくなるんじゃないか」という不安な気持ちにもなります。
“パンダがいなくなるかもしれない”という状況を作り出し、駆け引きをするという思惑が中国にはあるのでしょうか。
TBS報道局外信部 北京支局 松尾記者:
やはりパンダは中国にとって外交のカードの一つなのだと思います。
外務省の報道官がパンダについて話すとき、よく「両国の友好の使者」というような表現を使います。つまり、「両国関係が悪い状況においてはパンダは貸し出さない」ということを意味していると思います。
日比キャスター:
今後に向けた調整なども進められましたね。
TBS報道局外信部 北京支局 松尾記者:
今後、李強首相が日本に来るのかどうかが焦点になると思います。

2025年3月に日・中・韓の外相が東京で会談し、日本での首脳会談について「早期開催に向け調整を進める」ことで一致しました。
2025年に日・中・韓の首脳会談が東京で開催されるとなれば、李強首相が日本に来ることになります。そのときに、おみやげとして「パンダの貸し出し」を宣言するのではないかという見方もあります。
具体的に首脳会談がいつ行われるかについてですが、韓国は6月に大統領選挙が行われ、その後に政権が発足します。日本は7月に参議院選挙があるので、李強首相が日本に来る時期は夏の参議院選挙の後ではないかとされています。
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〈プロフィール〉
松尾一志
TBS報道局外信部 北京支局
人型ロボットからパンダまで幅広く取材